【塾講師が教える】京都大学の英語二次試験の対策方法
この記事は「塾講師が教える京都大学の2次試験の英語対策法」です。
筆者の私は塾で京都大学だけでなく他大学の受験対策も行っていますのでその経験を活かした対策法を紹介したいと思います!
京都大学二次試験の英語は全学部共通ですので、どの学部を受験しようとしている人も参考にしてみてください。
試験の構成と特徴
・大問は4問構成
・長文読解2題と和文英訳1題、自由英作文1題
・時間は120分で時間はタイトです
試験のレベルと特徴
・どれもレベルは高いですが、特に長文読解問題の下線部和訳は難易度が高いと思います
・抽象度の高い文章が出題されやすいので下線部分の構造を読み解くのはもちろん、文脈も拾いつつ丁寧に訳していく必要があります。文章自体の意味を取る上でも、ある程度の国語力は必ず必要になります
解答のコツ / 解答順
語数の多い文章を読むことになるため、全文をしっかり読み込んだり、何度も文章を読み直す時間はありません。
文章をしっかり読み始める前に、設問を読んで問われる内容を頭に入れた上で、緩急をつけて文章を読んでいきましょう。
大問1,2ともに出題形式は英文和訳です。例年3ヶ所の下線部和訳が出題されます。
テーマは哲学、芸術論、自然科学など広範ですが、文章に下線アカデミックな論文からの引用が多く抽象的な内容が多いため、背景知識が全くないと日本語でも理解が難しいものがあります。
2015年以降内容把握問題も出題されていましたが、2022年から英文和訳のみの形式に戻りました。また直訳では意味が通らない文ばかりです。
大問3は和文英訳ですが、和文に慣用句などのこなれた日本語表現が必ずと言っていいほど含まれています。
また文章自体も少し長めです。慣用句などは直訳をすると意味が通らなくなり、似たような英語の慣用表現をすべて覚えることは不可能に近いです。そのため、慣用句などの意味を噛み砕き、意味の方を和訳していくという作業が必要になります。
大問4は自由英作文です。形式は年々様々です。自身の意見を問われている年もありますが、会話文を見て、空所に当てはまるやりとりを書かせる年もありました。そのため語数指定も年によってまちまちです。多くは特に語数指定がなかったり、「解答欄に収まる程度」という指定であったりもしますが、100語や、会話文の補充の場合は細かく1文ごとに12語〜16語、などと指定されていることもあります。
私がオススメする対策本や方法
語彙対策にはシステム英単語や速読英単語のような標準的な単語集を使い、2冊目として英検単語帳であるパス単準1級や鉄壁などを使うと良いと思います。



構文対策は『基本はここだ』『基礎英文問題精講』『入門英文解釈の技術70』などで基本構文を十分詰めたあと、『ポレポレ英文読解プロセス50』『英文読解の透視図』などで入試に出るような文の構造把握に慣れていくのが良いでしょう。





英作文は、基本的な語法や例文暗記を行い、アウトプットの練習を行いましょう。時間がある方は『例解和文英訳教本』などに取り組んでみると良いと思います。

過去問題
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執筆情報
筆者 : なめこ / 20代後半 / 塾講師